プレゼンテーションで緊張を和らげる具体的な練習方法と本番のコツ10選(後編)
本日も読んでいただきありがとうございます。
ブロガーのすだち(@kutibashikiiro)です。
今回は約3700文字、読むと約12分ちょっとかかります。目次から気になる内容をチェックしてみてください。
今回はプレゼンテーションで緊張を和らげる準備と本番のコツ(後編)、ということで発表直前と発表中に緊張を和らげるために考えることについて書いていきます。
前編(発表準備の方法)はこちら。
記事を読んでいるあなたは面接や試験で緊張して力が出せないことはあるでしょうか。私は緊張しやすく、たとえば面接では答えるので精いっぱいで何を言ったか記憶がありませんでした。
このせいで発表が多すぎた大学院時代にはストレスがたまりすぎて3日間ほど全く動けなくなりました(もちろん無断欠席)。この時からどうすれば緊張せずに発表できるかについて考え続け、今では職場の大きな報告会でも緊張していないように見えるそうです。
今回は実際に私がしている本番で緊張を和らげるテクニックについて具体的に解説していきます。簡単に試すことができるので何か一つでもあなたのお役に立てればうれしいです。
簡単に私の自己紹介をさせてください。
・高校(高専)時代から化学を10年以上専攻し、現在も化学系研究開発職
・大学(編入)~大学院の7年間は大学への支払いゼロ(免除制度の活用)
・大学院時代(5年間)には毎年約200~300万円の給与型奨学金と研究費を取得
・北米やマレーシアなどで研究、インターン等を行う(合計で1年弱)
・甲種危険物取扱者(国家資格)、TOEIC IP 825点(在学時)
有機化学系の研究室というと実験のイメージが強いと思います。ところが実際には、進捗報告、学会発表、外部資金の申請書など大量の発表とデスクワークをこなします。実験は好きでも発表とデスクワークがストレスの源だったのです。(注)研究室で違います。
前回のおさらい
簡単に前回のおさらいを書いておきます。
・1スライドに1メッセージが基本
・発表しやすいように流れを重視する
・早口練習で口を原稿になじませる
・スライドなし発表練習で観客をみる余裕を作る
といった点についてお話しました。
今回は本番での緊張を和らげつつ、練習した成果をしっかり本番で発揮するテクニックについてお話します。
もし思った以上に余裕がある方向けにもっといい発表につなげるポイントについても最後にお伝えします。
その⑦ 発表前後の準備と確認するポイント
こちらは以前紹介した、筆記試験で緊張を和らげる方法とほぼ同じです。こちらに加えて口と胸回りのストレッチをしっかり行っておきましょう。
以前の記事から確認するポイントを抜粋すると、
・呼吸が浅くなっていないか
・体は縮こまっていないか
・動作はゆっくりしているか
・自分でなく、発表に集中できているか
このような感じです。
これに加えて、口を「あいうえお」の形に大きく動かしたり、上半身を伸ばしたり、腕をぐるぐる回して胸や肩回りをしっかりほぐします。繰り返し、人目につかない場所で行っておくとさらに効果的です。
緊張する=体が硬い、ならば体がほぐれる=緊張もほぐれる、と思っています。
詳細が気になる方はぜひ、以前の記事をご覧ください。
その⑧ 発表中に考えること
発表中に私が恐れていたのは、発表中のミスと周りからどう思われているか、の2点でした。
個人的にはミスしない、より、ミスしたらこうする、というミス前提の方が気楽だと思います。私はこの前提で対策を考えていました。
【発表中のミス】
発表中のミスは開き直る、もしくは気にしないのがベストだと思っています。なので、どうしたら開き直れるかを考えた結果が次の2点です。
1.ミスして当然と思っておく
そもそも発表のプロではないのに、なぜミスしたらダメなのだと開き直っていました。ミスしても発表が悪いわけではありません。ミスへの心理的なハードルを下げておくことで動揺しないようにしました。
2.ミスした時は次のことを考える
ミスして動揺する場合は発表の評価など、発表する瞬間を気にしていることが多いのではないでしょうか。私はこのことに気づいてから、発表中にミスしたら後で対策すればいいか、くらいの意識を持つようにしています。もちろん、発表の後はミスと対策を記録して、次の練習で準備しておきます。
この積み重ねもきっと緊張を和らげる心強いアイテムとなってくれるはずです。
ミスしない、よりもミスしたら次にどうするか、を発表の前に考えておきましょう!
【周りからどう思われているか】
以前はわざわざ冷たいリアクションの人も見なくては!と思って、勝手にへこんでいました。ですが今では視線を気にする対象を、好意的な人だけにしています。
できれば発表前に頷いて聞いてくれる優しそ~な人を見つけておきましょう。視線がばらけるように2、3人いるとベストです。
わざわざ冷たいリアクションの人を見て、発表の調子を崩す必要はありません。自分に優しくしてくれる人だけを大切にしていきましょう!笑
その⑨ 質疑応答:1言目は簡潔に!
さて発表が終わったら最大の難関、質疑応答が待っています。一般的には相手の質問内容を繰り返して時間を稼いだり、という手段があります。
今回は緊張しても知っておけば合格点をとれるポイントを2点お伝えします。
【回答が簡単なYes、Noクエスチョン】
Yes、Noで答えられる質問はボーナス問題です。必ずYes、Noで答えた後にあなたが言いたいことを説明してください。この質問ならYesかNoで答えた瞬間に合格点です。お得ですよね。
この対応ができれば補足が説明不足でも、たどたどしくても相手の質問にはしっかり対応できているので自信を持っていいと思います。
【その他の質問には頑張ってまず簡潔に答える】
その他の質問は頑張って短く回答しましょう。長い文章で答えると主語と述語の関係もおかしくなって、何を言っているか自分でも分からなくなります(経験談)。
どう思いますか?と聞かれたら、こう思います。なぜなら~
他に似た事例はありますか?と聞かれたら、ありません。おそらくその原因は~
などなど、短い回答でも十分相手の質問には答えることができます。さらに印象もよくなりますし、自分の意見を整える時間も少しですが生まれます。
その⑩ (可能なら)発表中にしたいこと、を1つ考えておく
その⑩は私が考える発表を良くする方法を紹介します。とても地道ですが、コツコツと続けることが重要になります。
発表直前ともなると、本番で上手く出来るか怪しい部分がはっきりしてくると思います。この中から1つ、発表中にできるようにしたいことを決めましょう。
もちろん、決めるだけでは上手くできません。事前にどういう部分に気をつけたらいいか、という具体策まで考えておきます。
このときのポイントは、出来なくてもOK、ということです。出来ない場合は別の方法を考えてまた試してみましょう。
【例えば発表中に課題を見つける、がしたいこと場合】
1.そもそも何をしたいか分からない
2.ミスしたところを記録してみよう
3.5回のうち1回くらい覚えておいて、あとでメモしておこう。
4.なんでミスしたか発表後に冷静に考えてみる
5.次の発表の時に振り返って同じようなミスをしないようにする。
というように、この流れをとにかく繰り返していきます。慣れてきたら複数の課題に取り組めるかもしれません。
何か具体的な課題が一つでも見つかれば、きっとうまくなることができます。
言い換えてみれば、うまくなる力=課題を見つけて対策する力だと思っています。
1つずつできないことを見つけて、コツコツ改善すれば、きっと良い発表につながるとと思っています。
さいごに
いかがだったでしょうか。
今回は後編ということで発表直前の準備から質疑応答までのコツをお話しました。
事前にしっかり準備して、発表中のコツを知っておけばきっと緊張が和らぎます。そうして生まれた余裕は次の課題の発見と改善につながるはずです。
そのうちに発表が上手くなって、楽しさや達成感を感じてもらえれば、この上なくうれしいです。
この記事を読んだあなたがリラックスして成果を出し切る発表ができることを祈っています。
試して効果があったり、なかったり、少し変えてみたなど、ぜひコメントもしくはTwitter(@kutibashikiiro)までDMください。お待ちしております。
もちろん、わかりにくかった、なども大歓迎です!あなたに伝わるブログにしていきます。
今回もありがとうございました。
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