きいろいくちばし

はたらく博士の雑記ブログ

何度も怒られていた日々を変えた”考える力”の重要性

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はじめに。
今日も読んでいただきありがとうございます!
今回の記事は約3400文字です。約10分で読んでいただけます。
 
今回は博士号を取得する中で学んだ”考える力”の重要性"についてお話します。
修士・博士課程で教授の口が酸っぱくなり、私の耳にタコができるまで言われたこと、それが

”考えてください”

でした。
私は研究室に配属された大学4年生から数年間は毎日怒られていました。
このような日々がどう考えることで変わったのかお伝えします。


まだまだ考え方や文章力に未熟なところが多々ありますが、皆様の参考になれば幸いです。
このブログのコンセプト紹介はこちら。簡単ですが私の思いや自己紹介など書いています。

 

fledgling.hateblo.jp

  

この記事のポイント。

何かを始める前にどう進めるかなどを考えておくと、間違ったポイントを修正しやすくなるため勉強や趣味が効率よく進んだり、成果の質が上がります。
特に試験日が近い時は”考えるひと工夫”が合格率に大きく影響するでしょう。

この記事は勉強や趣味、人間関係にも活かせる”考える力”の力と習得する方法についてお話します。
また、大学院で過ごす学生の日々もエッセイとして楽しんでいただければ幸いです。
(注)有機化学の実験系研究室のお話です。

朝から晩まで怒られる研究室での日々。

大学4年間の後に設けられているのが修士と博士課程(2+3年間)で、これを大学院と呼んでいます。
私は特に大学4年~修士課程の間で研究室の教授から怒られる日々を過ごしていました。

当時は朝9時~深夜12時過ぎまで実験しており、その間に教授は3~4回やってきます。
この時に進捗が良ければいいのですが、ダメなら次のような流れでディスカッションが始まります。

問①なぜ反応が上手くいかないのか。
  ⇒ 反応が進んでいる時に説明するため、情報がまとめられず最初はうまく説明できませんでした。
 答えられれば問②へ!
 
問②原因をどうやって確かめるのか(仮説を立てる)。
  ⇒ 仮説ができたら次は実験です。実験条件が正しくない、情報が足りないと怒られます。
 答えられれば、以下略。
 
問③なんでもうやってないの?
  ⇒ 上手く仮説が立っていれば、すぐ反応を試していないと怒られます。たとえ、金曜日の夕方であっても・・。

 

問④なんかできない理由があるの?
  ⇒ 早く帰りたいとは言えなかったので、無抵抗にボコられます。詰みです。

つまり怒られないために問③までの準備を実験と並行しなければいけませんでした。
問①~②あたりで躓くと怒られる時間、頻度が多く実験が進みません。
そのせいでさらに怒られるという負のスパイラルに突入しますので、リタイアする人も時々います。

私は運よく”考える力”が成長したためこの負のスパイラルから抜け出しました。
次にこの時に考えたことをお話します。

考えることに目覚め始めた博士課程。

この”負のループ”を抜け出すにはいくつか段階がありました。

STEP① 教授から指示される実験量をこなす段階。毎日怒られる(学部~修士

STEP② 怒られる原因を考え始める段階。まだまだ怒られる(修士1年)

STEP③ 怒られる場面が少しづつ減り、実験が効率的に進み始める(修士2年)

STEP④ 怒られるパターンや準備を理解してほとんど怒られなくなる(博士1年)

 

各段階で考えたことが次の通りです。
この時は試行錯誤しているので、もちろん違うやり方でもっと怒られた時もあります。
怒られる場合とそうでない場合を学習して、教授が求めるものを考えていきました。

STEP①の考え方:教授の求めるスピードで実験をこなすしかない
 ⇒とにかく量を朝から朝までこなします。全ての希望を明日の自分に託します。
  先輩も怒られているので、聞き耳を立てて怒られている原因を学びます。

STEP②の考え方:教授の指示通りでも怒られる。なぜだ。
 ⇒教授の指示をこなしても、ディスカッションでひたすら怒られます。
  この時から怒られた内容を再度報告する作業から少しづつ考えるようになりました。

STEP③の考え方は2段階あります。 
 ③-1:教授の指示に従ってダメなら、自分で考えよう(諦め)。
    ⇒教授の指示ではダメだと思ったら勝手に条件を変えてみたら、うまくいっても怒られました。
   
 ③-2:教授の指示はすぐこなして、うまくいく(と思う)方法も同時に試せばいいのでは。
    ⇒この時からなぜか失敗してもあまり怒られない謎の状態に突入します。

STEP④の考え方:ディスカッションの情報を考えて実験してない怒られるのでは。
 ⇒この時は既に数百回以上怒られていました。
  このビッグデータ(笑)から実験で教授なりに抑えるポイントがあることに気づきました。 
  このポイントを外すと怒られる、ということが真の原因でした。

というように、毎日怒られた経験を積み重ねて考え方を工夫していきました。
ですが最終的には怒られなくなり、実験も円滑に進められるようになりました。
もっと効率的なやり方もあったでしょうが私には泥臭いやり方しかできませんでした。

 

教授が怒るポイントとそれを見つける時のコツ。

先ほどの経験から私は”教授の知りたいポイントを外しているから怒られる”可能性が高いことに気づきました。
ですので、実験が上手くいっても怒られるのは正しいわけですね。
おおむね正しい考え方にたどり着いたのであとは、ポイントを満たしながら実験を進める”作業”になります。

この時に考えるポイントは”違い”に注目することです。例えば、

”いつもは怒られるミスが今日は怒られなかった、その違いは何だろう?教授の気分?怒られるポイントが少なかったから?”

ということを考え、教授のリアクションを観察することを繰り返す必要があります。
実は気分で変わるように見えても教授の中では一貫性があるかもしれません。
その周期性など含めて考えることが起こられる状況を乗り越えるコツだと思います。


そもそも、教育で怒る行為は不適切だとは思いますが、結果的に仕事でも結果を出せるスキルが身につきました。
しかしながら、教授のコミュニケーション手段が”怒る”のみでは上手くいかない学生が多いこともまた事実です。
もしこのような状況から脱したい場合には地道ですが、何が自分に求められているかを自分で考えて、仮説を修正する必要があります。
もちろん理不尽なパターンもあるので相性が悪い方は早期に研究室を変更することをおすすめいたします。
私は運よく理不尽ではありませんでしたが、メンタルを病んでしまうと回復はなかなか難しいです。
かくいう私も過呼吸になったり、2,3日体が動かせなくなった時もあります。


考える力を育てる方法。

例えが悪かったですが急に人間関係を考え、修正するのは難易度が高いです。
なので、簡単なところから始めてみましょう。

私は生活をシンプルにしたいので、無駄なお金を使わないようにしています。
特に数千円以上するものを買う時の考え方は次の通りです。

・買ったもので自分がどれくらい幸せになるかを考える
・幸せの量と値段は釣り合っているか、割安、割高か考える。
・割高ならもっと安いものはないか考える
・急に必要なら割高でも買うが、そもそも急に必要になった原因を考えて将来の出費を減らす

もちろん毎回考えているわけではありません。
ただ考えて、何かを買う理由が明確であれば、きっと良い買い物ができているはずです。失敗しても次に生かすこともできます。

 

さいごに。

長文となってしまいましたが、読んでいただきありがとうございます。

私の経験から、考えて行動すると問題が解決できる場合があることがお伝えできればと思います。

考えて行動する練習の詳細は長くなってしまったので、次回にいたします。

 

”考える力”は才能ではなく技術なのでトレーニングすれば必ず手に入ります。
続ける自信がないという方は以前の”続ける方法”も読んでみてください。。
こちらも、実行する前に”どう続けるか考える”ことでもっと充実した時間になります。

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つたない文章でしたが、不明な点等ございましたらコメントいただけると幸いです。
また、日常で関連したお困りのことなどご相談下さい。頑張って回答致します。


今後も皆さんと一緒に成長していきたいと思いますのでぜひご支援お願いします。